[だが反論はそこで一旦止めて、周囲を見渡す。]
僕は他に人狼だと気にしている人がいる。それはペーターだ!
[兄と慕ってくれるペーターに疑いをかけることにためらいはなかった。人狼を護るために何でもすると覚悟を決めている。特にリーザは一筋縄ではいかないと思っているから、多少強引であっても、誰かに視線をそらさなくてはならない。]
モーリッツさんから聞いた。人狼は人間に取り入るために、なるべく敵を作らないようにしているって。その基準で考えたとき、この中で誰が一番当てはまるかというと、僕はペーターだと思う。
考えてみてよ。クララさんは真っ先にヴァルターさんに疑いをかけた。これはとても目立っていたよ。でもペーターから具体的に誰かを疑う話が出たことは一度もないんだ。
[ここで他の人の意見を聞くべく一旦口をつぐむ。]