― 再会の日 ―
[ 思い切り殴りあった、あの時以降、クロートとの間に、以前には無かった絆のようなもの、が、生まれた事には気付いていた。
だが、それが、どんな意味を持ち、どれほどの強さのものなのか、は、今まで友人らしい友人も、ましてや仲間と呼べる存在など持った事のない王子には読み取る術もなく......ただ、確かに勇者としての力をつけていくクロートを守るために出来る事を、との一心で王国軍との接触を図ったのだったが ]
こっちも、急ぎの用だったんだ、書き置き以外にどうしろと...
[ クロートの反論に言い返しかけて>>28大事な仲間、という言葉が耳から頭に届いて意味が呑み込めると、声が途切れる ]