[軽鎧が多少の防御にはなったろうが、 剣の腹でなければ疾うに命を落としていた。 息を吸おうとすれば、その度肋骨が軋みを上げる。 これは多分、骨の1、2本逝った、と首筋に小さく汗が浮く。] …っ、は、 く、 さっすが、ダーフィト さん……[だが、ここで諦めてしまっては足止めにもならない。 自身の役割も果たせぬまま墜ちるわけにはいかない。]