まぁ良いわ。気を取り直して、茶を淹れるとしようかの。[ぱん、と手を叩くと着物の袖影から茶器一式を取り出して。扇いだ扇から伸びた枝に芽吹いた一輪を摘み取ると、崩した花弁をポットに入れ蒸し。もう一輪の花から蜜を落としたカップへと茶を注ぐと、仄かな甘い花の香を湯気に薫らせ]疲れを癒す茶じゃ。熱いからあわてて飲むでないぞ。急がずとも、あれらの試合が始まる前には飲みきれるでの。[主へとカップを勧めながら、片手でぱちりと扇を閉じた*]