― 回想/遺跡前 ―
[この先への同行がどうなるかは、伝令の兵の一存では津全ながら分かり得ぬもの。
ならば直接公子から伺いたいと兵へと先に伝えに戻ってもらい、自分は出立の準備を整える事にした。
といっても右肩の傷の保護を厚くするのと、使用した薬品の補充位で済ませたので然程遅れる事は無く。
>>9公子の前まで進み行くと、笑み含んだ声で話しかけられたそれにまずは頷いた]
えぇ。
それに、私などより腕の立つ方も数多といらっしゃるでしょう。
[国民でもない上目立つほどの腕利きでもない自分が何故、と思った故に肯定すると公子の傍近く控えていたお歴々から不敬という声が飛ぶ。
だが、男もそれを分かった上で言っている]