[少し遅れてシェルダン先生の元に到着した時、そこには顔面蒼白になり、既に意識を失っていた先生と>>7、介抱していた、先生程の重傷ではないものの、幾箇所かの怪我が見られた>>1:459ダーフィトの姿がありました>>24。
そこにあったのは、夥しい量の、『血』でした。
今はダーフィトにより一時的な止血の手当てを施されていましたが、出血源は、先生の頭部でしょう。]
せ……んせ…………。
どうして……。
[私は声を張り上げることも、叫び声も上げることも出来ず、その場に崩れこみ只々絶句していました。
サロンを出て行った時には、私が走っても追いつけなかった程に元気な状態だったのに。
――たった数分で人がこうなってしまうことは、私は理解していたはずなのに。]