人狼物語−薔薇の下国

340 下克上の服従試験


退魔士 リヒャルト

  ―三階・ダンスホール―

[踵を落とす度に、月明かりに照らされた埃が砂のように舞い上がる。
きらきらと周囲を灯らせては、靴跡の軌跡に模様を変える塗装された床に視線を落とした。]

  ………随分と、古い建物、だな。
  さっきの森と比べて、別世界みたいだ。

[先程まで探索していた森は、狼や、蠢く蔦、また毒々しい色合いの花が多く繁殖していたようだが、その名残はここにはない。

代わりに脊髄を伝って感じる冷気に、ゴーストの類が多く存在するのだろうと踏んでいた。

だが、運が良いのか。
それとも他の冒険者がいるのか。
襲われることは今はなく、辺りを見渡せているわけだが]

(39) 2015/06/07(Sun) 13:47:08

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