―新人乗員との出会い―
[階段と階段の中継地、踊り場。
学生時代から、ダーフィトは踊り場に好んで行っていた。
当時はサボるには都合のいい場所だったからという
理由があったものだったが、今となっては形骸化した理由だ。
何となく習慣でやって来ては、煙草を吸って去る。
それだけの短い至福の時間だが、その日に限っては違った。
女の尻に敷かれる。
…カーク辺りなら羨ましがりそうな>>0:313気がするが
ダーフィトには全く嬉しくもなんともない事態だった。
何せ重いのだ。人一人の体重というものは。
それを告げたのは嫌味でもなんでもなく心からの感想だった。
尤も、直ぐに躰は退けられた>>0:340ために
ダーフィトの身体へ掛かる負担は大分少なくは済んだが。]