[右の手に握られた蒼い柄の薙刀が風を纏い、霧の奥に居た蔓のよに毛を伸ばし始めていた毛玉のよな妖魔を切り裂いた]ここで放ってしまえば町に向かいかねないしね。[宣>>27に返しつつ、己も薙刀を握り直して。両手でくるりと薙刀を一回転させると、その切先を一度朱雀へと向ける]起風《チィフォン》───添火《ティエンフゥオ》[切先から風が巻き起こり、木気を含んだそれが朱雀へと添う。この場は水行が強く現れているのは見て明らか。この程度で気を減ずる朱雀ではなかろうが、互いの動きの確認も兼ねて補助を施した]