…っ?!出来るわけないじゃん!
フレデリカを見捨てて逃げるくらいなら、死んだ方がマシっ!
[フレデリカの身体がまるでロボットの様にぎこちない動きでドアの方へと向かう(>>37)のにようやく気付いたアイリ。だがもうフレデリカを静止する時間もなく、ただ嘆きの叫びを上げるだけしか出来ず…
…そして、扉は開かれた。
二人にとっては、災厄を降り注ぐパンドラの箱が開かれた。その瞬間フレデリカを押しのけて入ってくる人の波。そのそれぞれが、日常品であり…同時に、人の命を奪う事が出来る"武器"を携えていた。その人の波の奥には…
…アイリの命を奪おうとする、狩猟者。
真っ直ぐアイリの姿だけを見て、ただ冷酷な眼を向けていた(>>38)。
そのまま彼女はアイリにたった二言呟き、そしてアイリに"死ね"と言った。その瞬間に人の波がアイリの元へと押し寄せる。
―アイリを蹂躙せんと、襲い掛かる。]