― 回想:食堂にて ―
え、えと。
ごめん、なさい?
[本来であれば、謝る必要性のないものではあるが、少女はこてりと首を傾げて謝罪を口にする。
自分が知らない幼馴染の一面などをアレコレ聞いている、という理由のない申し訳なさの影響もあった。]
???
[独り言ちる内容>>0:369までは分からなかったものの、青年の見立ては大まかに当たっていて。
少女が過ごしてきた森で流れている時間は争い事とは無縁に近かった。]
[完全なる余談で森に住むエルフ族の総意ではないものの、『二人で王の代理を務めて、次の子に期待すればいいじゃない。ニンゲンってせっかちね。』という意見がちらほらあったりする。
ラートリーが首を傾げた>>0:382様子には、きょとんとなったが。
森での生活しか知らない少女は気付かない、気付けない。]