[もっとも、そんな理不尽はいつまでも続かなかった。勝手に山に入った娘を心配して追いかけてきた父と祖父がこの場に駆けつけて自分の味方をしてくれると思った娘が満面の笑みでそちらを向いたから、だが] あ、おじーちゃ… 『ゾフィヤ!! お前は坊ちゃんになんて口を聞いてるんだ!!』[返されたのは、生まれて初めての父と祖父の叱責で。ごちんと叩かれた頭はそのまま少年へとむりやり下げさせられることになったのだった]