[荷を運ぶ時に使う馬に出来の良いロングソードを2振り括り付け、短弓2張りと矢筒2本を左肩に掛ける。
そして背には柄の長い大きな戦槌を負った。
殴打面の反対側は鉤爪状になっており、戦槌の先端には棘状の突起が付いている]
化け物か……何かの前兆か?
[それとも既に何か起きているのか。
そんな思考もそこそこにチャールズは馬上の人となり、馬の腹を蹴り町から駆け出した。
キサンからスミ湖まではそれなりの距離がある。
ゲオルグ達が川を挟んだ反対側に居るとなれば、更に移動距離が伸びる。
それまで彼らが耐え切るのか、それとも果敢に化け物を駆逐してしまうのかは到着してから目の当たりにすることになる*]