―古城近くの森の中―声?[古城を目指す時、森を通ると人の声が耳に入りこっそりと歩み寄る>>36]女?こんなとこで何をしている?[沢で水を飲んでいる女の姿を、遠くから見つめる]そういえばこんなんになってから、俺には食欲すらわかないが…[「ご馳走様」という彼女の言葉が人間らしさが自分にないことをさらに痛感させた。まあ彼には遠い昔に人間らしさなど、心の奥底に押し込められてしまったのだが]