あれ……?[見事なブロンドの巻き髪とド派手な化粧には見覚えがあった。確か半年ほど前、ある街で「銀の三日月」の後援者となってくれた貴族ではなかろうか。]ジャン様〜! なんでこのお祭りに?[小走りで近づき声をかける。ジャンは自分のことを覚えているだろうか。いずれにせよ、手元のたこやきを勧められれば一箱購入しただろう。]