― コリルス付近 ―
りょーかいっ! まかせといて!
[付近の探索を指示する声>>25に、元気よく応じる。
小競り合いの連続による消耗を感じさせないほどなのは、
見張りよりも偵察の方がはっきり言って、好きだから。
好きなのだが。
偵察の任は実際、あまり回ってこない。
それは少年が敵――海精軍を見つけた際、一度、
偵察中にもかかわらず前後構わず突っ込んでいったせいであり、
今回偵察に出る際も、そういうことはしないよう言い含められているのだが、
果たしてどの程度頭に入っているのやら。
ともあれ、相棒たる短剣を握り締めて、夜を見回す。
その手元で、短剣の柄にはまった蒼い精霊石が、きらりと光を放った**]