[あの日――…激しい打ち合いの中、同じ砲術科の同僚を目の前で亡くした時。はじめて、シガーを手に取った。嗅ぎ慣れた火薬の匂いとはまた違う、煙の香り。同室者の居なくなった部屋で、一人噎せながら泣いたものだ。]