…さーて、と。[姉の後ろ姿を見送って、樹の上から飛び降りる。柔らかな草を踏むと、気持ちのいい土の匂いがする。]お腹すいたー。[盛大な独り言を呟きながら、家の建ち並ぶ方へ歩き出す。どこで食べようか、誰と食べようか。贅沢さえしなければ大抵の事は許される、気ままな時間の始まりに、無意識に足取りも軽くなる。**]