― 学校跡地・臨時執務室 ―
[その声で、相手はこちらが誰だか解ったのだろうか。
>>21>>22思い出話のように語られた言葉に、始めは眉根が寄った。
これが8年時の総会の話をしているならば、内容が違う。
記憶が正しければ、結局東西両方の意見提出は遅くなったのだ。
ならば意図する所はきっと別な場所にあるだろうと。
性格上、隠すような物の言い方は得意ではない。
故に読み取りも得手ではなく、
石を机の前に起き、肘を突いて両手に顎を乗せ暫し思案する。
相手が相手だ、一筋縄では行かないとは思いつつ、
逆にあまりに難しい物言いは避けてくるだろうという予感もあった。]