空だ…。 [何処へ行くのだろう?少し不安で、楽しみでもある。もう小さくなった迷宮を見下ろすと、フィオンとタチアナの姿が見えて、思わず手を伸ばそうとして…やめた。] リェータをよろしくね!!いつか、きっと、お迎えに行くから!! だから……お願い、待っててね!! [あのネズミのお気に入りの夏の人形を託し、光はやがて空へと昇って行った。そして光が消える頃、フィオンの鞄の中の夏の人形がほんの僅か手を振ったように揺れた。]