っ、げほ……はは、っ……可愛い?
それはっ、……どうも、ありがとう……
[唐突に解放されて>>14、空気を求めて大きく吸い込んだ。
喉を傷めたのか、げほげほと咳き込む際に血が飛ぶのを確認するも……痛みはそれほどない。
それは既に肉体が"ガルー"の影響下にあるからだろうと、ぴくり、と片耳を動かして大きくため息。
(あーあ、まさか強制的に引っ張り出されるとはね……でもこれで本当にハッキリしたわ……)
"人狼"によって生命の危機が訪れたときだけは、その能力は無意識に、オートで行使される。>>1:48
つまり……裏を返せば、たった今、"人狼"により生命が脅かされたということの証明にほかならないわけで。
血で頬を濡らしてニヤリと笑ったソマリの顔を思い出し、それには同様に返して、口の端を伝う血は手の甲で拭っておく。]