― 修道院方面/北岸 ―[大仕事を終えた工作隊は、ひと息つくと今度は浮橋の補修に取り掛かった。弓隊はまだ渡っていないことであるし、後から味方の援軍が到着するとも聞いている。なによりも、俺たちの橋だという意識が一番高かった。助けた敵兵はいちおう捕縛して、数人の見張りを付けて戦場から少し離れたところに集められていた。敵味方であったとはいえ、同じラモーラル人である。話せば共通の知人もいたりして、ますますしんみりとしていた。]