[つ、と視線を流したのはシェイの方]
あらあら。先に話を持ち掛けなければ私があなたと契約を持ち掛けたけれど。
案外。これで良かったのかもね。
シェイ。あなたの魂は生まれた時からあなただけのもの。
自由なんてすぐそこにあったのよ。
この子、案外寂しがり屋だから。
――アリーセのことよろしくね。
あなたの選んだものが
悔い無きように?
[近くにいるだろう緑にも意味深に視線を投じた。
緑の選択は後悔させてやろう、という意が込められていた。]
あなたともまた会えそうね? シェイ。
[ シェイに懐いていた小さな黒い仔が
別れを惜しむようにシェイへとすり寄る ]
[ ぱさり ]
[主たるユーリエの元へと戻る前に、黒い羽根が堕ちたのは、意図的だったか偶然だったかはわからない
そうして旅路へと向かう者を*見送った*]