ああ、私にも、まだ…“ほんとう”が残っていた、か。[醜い獣が見上げる、一つ目の月の欠片。 ディークがいてくれたから守られていた、きっと最後の。 彼が、生きていて、くれさえしたら。 ただ、生きていて、笑ってくれさえしたら。 それだけで、よかったのに… ]