人狼物語−薔薇の下国

483 翠龍幻霧 ─天霊遺跡封印行─


公子 セルウィン

ふう...

[ そうして自らは眠らぬまま、星空を眺める。
カークに告げた覚悟は、本当の事だ。今、四玉にかかる戦の暗雲、それが晴れた後には、一人、国を出るつもりでいる ]

そろそろ、誤摩化すのも限界だろうしな。

[ 火傷の痕の残る右手を空に翳す。15年前、旅先で剣を譲り受けた時より表皮は厚くなったが、見た目は少しも変わらぬ手。
公子はいつまでもお若くて羨ましいなどと、世辞を言う貴族達も、いずれは、その異常に気付くだろう ]

一人で、か...

[ そう決めていた。だから、側近も従者も近衛も、決まった者を傍には置かず、縁談なども歯牙にかけはしなかった。

だが... ]

(38) 2017/08/14(Mon) 02:25:43 (fuka)

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