― 『舞踏場』近辺・ビル屋上 ―[少年の瞳に宿る険の色>>34。それが見えてもディークの態度は変わらない。こちらとて敬称をつける道理は無いのだから]……孤狼《ベオウルフ》。[紡がれた名に反応し、反復する。呼び名そのものを耳にしたことは無い。けれど何故か響くおと。『あの方』の気に入りだと言われたことも驚きだが、今は響いたおとに意識が向いた]