[さて、ドロシー君への事情聴取は恙無く行われただろうか。
蜂起する事に至った経緯や、彼女が節を曲げた理由を事細かに尋ねて。
けれど、まさか、彼女がアイリ殿に代わる総督の地位を望んでいるなど知る由もなく。
また、たとえ僕が知っていたとしても、
人事については殿下の判断を仰ぐべきだと考えただろう。
まあでも非常事態だし、総督代行に抜擢される可能性くらいはあるかもしれない……?]
……ところで。
士官学校に入る前は、君は何をしていのかな?
[そうして、聴取はこの質問を最後に締めくくり。
後は何事もなく解放されただろう。]**