[その先に、姿が無いことを願うも。壁際のベッドは薄く盛り上がりを見せていて。]おい……起きろよ……軍人様が一般人より寝てんじゃねーよ……[理不尽な文句を呟きながら、震える掌で布団を捲る。胎児のように丸まった亡骸。>>3:215苦悩の表情が絶命の瞬間に抱いた感情を。>>3:220どれだけ知りたいと願っても、もう叶わない。だらりと垂れた細い指の先を飾る、残酷な死の刻印は。皮肉なことに、彼女の白い肌と漆黒の髪によく映えていた。]**