[些か勢いに任せ喋り過ぎてしまったと、自重の笑みを浮かべつつ、
指先から零れ落ちる自己の血液を、舐め取った。
先程口にした血液と異なり、なんとも味気ないことよ。]
以上、総合的に見て、リエヴルルージュの可能性を強く見ている。
その相棒が、ディークではないか、ということも。
[異論、反論があれば、皆の意見を聞かせて欲しい。
最後にそう告げ、イドを放つ。]
…願いの叶う心臓も、残酷な遊戯もどうでもいいと思っていた。
けれど――… 状況が、変わった。
[男の眸はずっと、煌々と紅に*染まっていた*]