― 『世界軸』中層 ―
記憶喪失?そうだったのか、そうは見えなかったが.........
[ 記憶を失くすというのは、相当に不安なものではないか?というのは、人の身ならずとも想像出来たから、最初から笑顔を絶やさず、何事にも落ち着いた対処を見せていたメレディスが記憶喪失者だったというのは、男にとっては意外に思えた ]
そうか。
[ しかし、続いた言葉に>>26漠然とだが納得する。記憶は失っているとしても、魂に刻まれた想いは残るものかもしれない、と。
きっと、辿って来た道や、心そのものはメレディスの中に、今も生きている。
別れ際、笑い返した彼の表情に>>27そんな想いを抱いていた** ]