人狼物語−薔薇の下国

332 【絶望村】貴方と私が乗れない方舟


雑貨店店主 フランツ

―朝・給仕室―

…ッ。

[男はびくりと肩を揺らして飛び起きる。
その顔は青ざめていた。

何で忘れてしまっていたんだろう。
この寒さの中、霊薬もなしに老人が生きている可能性は低いのに。

見捨ててしまった。
――自分が見殺しに、した。

男ははく、と金魚のように唇を動かし、耐えるように目を閉じた。]

(38) 2015/05/07(Thu) 14:27:59

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