[シメオンの抱えるものに気づかぬままなのは迂闊に触れてよいものかしれぬものから自然と意識せぬ癖があるから。向けられた憎まれ口>>21は友から掛けられたもののように感じられた。] そこまでうっかりではないはずだ。 ――…簡単には死なない。 これでも野茨公の子、だからな。[口調はいつしか砕けたものとなるがその自覚はなく] 嗚呼。 飲むしかないか。[未だ人の血を厭うようにグラスをちらと見遣り吐息を零す。]