─ 回想 ─
ワン、ツー、スリー、ターン
ツー、ツー、スリー、ターン
[騎竜師を目指すとは決めたけれど、
歌も踊りも捨てたくなかったから、
学校に入っても自主練は欠かさないと決めていた。
日中は生徒たちが多く利用する鍛錬場だが、
夜の利用者は少ないから誰の邪魔にもならないで済むし。
この考えが思い違いだと分かったのは、
突然掛けられたその声>>18に来訪者を教えられて。
何故か筋肉を褒められたことに動揺して、
彼が誰なのかを問うより先に投げた問いかけは
なんでそんな当たり前のことを、と言わんばかりの態度で返された]