[青年が服の中から何かを取り出して、触り始める。>>23
光る板、としか言いようのない何かが、若者の指に従って様々に光を変えていた。
魔法か?
……そうか。魔法使いか。
王国の最高学府には魔法使いが在籍しているのだな。
それがあの国の秘密というわけか。
なんて盛大な勘違いは声に出されなかったが、ディークの軽口は軽口と思わずに重々しく頷いた。]
貴殿が言うのならば、そうかもしれないな。
[なにしろ魔法使いの言葉である。
噂でしか聞いたことはないが、怒らせると山をも崩すとか。
神妙に拝聴しておくのが吉だろう。*]