人狼物語−薔薇の下国

520 竜神乱舞


怪異の巨躯 ディーター

― 月の舞台 ―

[力強さのある足取りはエスコートというには優雅さもないが、あえていうなら歩幅合せるぐらいの気遣いぐらいだっただろう。]

 この辺りでいいか。

[他もやりあうようだ。少しでも邪魔にならぬ場所。邪魔させぬ場所にと誘った。
それは他よりも、周囲をみやる余裕があったともいえたかもしれない。

アデルの手を離し、間合いを取って向き合う。
腕も足も届かぬが、一息で詰めれる距離ともいえる]

 ―――……よし、やるか。

[拳と拳を胸の前で突き合わせる。
シュ〜と音をたてて蒸気があがる。拳から発した熱量が腕へ肩へと伸び、隆起した筋肉が赤く染まった。]

(38) 2019/06/09(Sun) 19:33:23

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