― 宿舎 ―
[宿舎へ着けば己も部屋へと荷物を置き、それなりの準備を施し入口へと戻る。]
そうだな…10分。
逃げるには十分だろう?
[相変わらず絶やさぬ笑みを浮かべて、両の手を出し時間を現す。>>34
何カウント、だとあまりにも子猫が可哀想だ。
ものの数秒で捕まえてしまう。
何やら自信ありげな表情を浮かべる子猫を見れば思わず口元を緩ます。
そして己の目の前から駆け出す子猫。>>35
彼が己を追いかけるのはつまらない。
彼にご褒美――…は、勝てた時に考えてやろう。
そんな事を考えながら腕にある時計を見つめ、10分経つのを待とう。
その間に他の組とすれ違えば相変わらず笑みを浮かべて挨拶をして。]