……そロそろ、行カナいト日ガ暮れるナ。
行こうカ、"ドリィ様"。
[渓谷カら立ち上ガる黒い光は、あまり"良い"気はしナい。何カ無いかト、幸い死んでも欠けずに済んダ記憶を漁っテみルものの、それらシい情報を見タ覚えは無く。
何方にせよ、此処まで来タのダカら目的を果タシに行カねば、ト。流石に暗い中、她を連れテ出歩く訳には行カないものダから、明ルいうちに向カおうト她を抱き上げテ部屋を出ようト進み出ル。
――警戒ガ足りなカっタのダと言われれば、そうなのダろう。今はまダ、その黒い光ガ何を意味すルのカ。其処までは思い至りはシなカっタ。]*