あ、神父様……?[雪の中でもこもこと格闘していたら、声がかかり>>36差し出された手を必死で掴んだ。雪の中から抜け出せば、水から出た犬のように全身を震わせる。] ありがとうございます……。 一晩で、すっかり積もりましたね……。[村の様子と自らの有様にぼやくような声音を零しながらも、ミルクとチーズの入った籠と、懐の本だけは落としたりしないよう、大事に抱えていた。]