― 待機場所近く ―
これまで足を踏み入れるのも難しかった場所だもの。
簡単に進めるなんて思ってないわよ。
そんな軽々しい気持ちでは来てないわ。
[少なくともユーリエはその心算でこの場にいる。
曰くのある場所は総じて”何か”があるのだ]
あ、ちょっと。
[踵を返す少年>>36に声をかけるが、その姿が掻き消える方が早く。
伸ばしかけた手は再び身体の横に落ちる]
なんだったのかしら、あの子。
[もりびとだとは言っていたが、いまいちピンときやしない。
ただ、忠告を向ける様子から、この先が彼の言う通りに容易には進めない場所であろうことは間違いなさそうだった*]