[買い置きのパンをナイフで切り分ける。この村に居つくようになるまで、パンが美味しいものだとは知らなかった。口に出来たのは黴の生えかけたごわごわの大麦のパンか、お湯とどう違うのかと問いたくなるほど薄い豆粥がせいぜいで。それが今では、時にはソーセージさえ口にすることが出来るのだ] ――……。[そう思うと不意に後ろめたさを感じてしまい、パメラから向けられた言葉>>36に応えるのに、つい顔に曖昧な笑みを浮かべてしまう]