人狼物語−薔薇の下国

208 守護天使は暗闘する


天使長 シルキー

 ―会議室―

 ですから、何度も申し上げているでしょう。

[天使長の1人である金髪の女性が、苛立ったように言葉を発した。
このやり取りももう何度目か。
纏まる気配のない意見の交わし合いに疲れ果てるが、彼女は自分の意見を譲るつもりなどなかった。]

 あそこまで堕落した人類など、もう滅ぼされるべきなのですわ。
 放っておくならまだしも、救うだなんてこと私は賛成しかねます。

[青い瞳を細めて、救うべきだと説く天使長を睨めつける。
人類など下劣なものだし、堕落しきった人類をどうして救おうなどと思えるのか。]

(38) 2014/06/19(Thu) 17:06:13

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