>>33 ヴィオ
[流石に自宅なので、物のある場所などの説明をしようかと思ったが]
…………。
[言うより先に、てきぱきと珈琲の準備を始める相手に黙り込む。手持ち無沙汰になり、椅子に腰かけると彼女の作業する音を聞きながら、窓の外を見つめていた。
ややあって、途切れたと思っていた会話がまた始まる。やはり此方の懸念を理解していなさそうな相手へ顔を向ければ、拗ねたような表情が映る]
お前、絶対滑るだろ。そして、落ちるだろ。
[端的にきっぱりと言い切る。
怪我でもしたらどうするんだ、と言いかけて止めた。脳裏に刹那、赤く染まる光景が過ったから。まあ、きっとただの悪い夢の残渣だ。それすらそのうち、消えて忘れてしまう]
とにかく、駄目。