― 橋方面/南岸橋西側 ―[深刻だったのは、川を泳いで渡り切り、敵の攻撃をずっと耐え続けていた西側の隊だった。橋から飛んでくる後退の指示に、彼らは戸惑う。再び川を渡る気力は無い。このまま西へ向かっても、敵に追われるだけだ。早く動かねば友軍に置いていかれてしまうだろう。焦った1人が、わあぁと声を上げて橋へと突進する。それに引きずられるように、他の者も走り出した。結果、無謀で無秩序な突撃が橋の方向へと開始される。]