……なれば、『我』も本気を出させてもらおう。『無限の紡ぎ手』ヴァーゲ・シックザールの名において。[詠うように紡ぐのは、ここを訪れてから伏せていた自らの『名』。応じるように、背の霞色の翼が色を変える。淡い色は、鮮やかな天色《あまいろ》に。翼の数は二翼から四翼へ]……さて。『終わりと始まりの輪舞』の果て、兆されるは何れの選択か。