おはよう。[食堂に最初に訪れるのは誰だろうか。気配がすれば今までにない満面の笑顔で振り向くだろう。赤く血走りながらも灰緑の淀んだ眼球をした左目を向けて。にっこりと笑う右目は閉じているのに、異質な左目は閉じることなく見開き獲物を探す様にぎょろりぎょろりと忙しなく動き回る。そして人間の、仲間の姿を見付けると凝視するのだ。どんな顔をしているのだろう、俺も相手も]