― Nルーム ―[クレステッドの言葉>>32に「分かった」と頷いて。 Nルームに運んだディークをコクーンに入れる前。 震える指先で、そっと、 その愛おしんだ色ごと彼を―…抱きしめた。] ――……守れなくて、ごめんなさい…っ。[我知らず、頬をあたたかい涙が伝う。 泣きそうな気もちになることはあっても、 獣になって父を喰らい殺したあの日から、 けして、“ほんとう”に、涙することなどできなかったのに。]