[彼の来歴に言葉を失っていたが、続く言葉に更なる衝撃を受けることとなる]
なっ……じゃあ、アンタ、世界の終わりまで、この務めを果たすっていうのかい?
それは、天使と融合したから……アンタが決めたこと、なのかい?
[当代の中枢、という言い方をしたからには、かつては中枢にも代替わりがあったのだろうと推測する。
けれど目の前の彼は、己を永劫存在であるという。
『虚無』との戦いを経ただけでも、彼の重責は凄まじいものと感じられた。
それが未来永劫に続くのだとしたら――そしてそれを、彼自らが決断したのだとしたら]