[シュテルンが護衛する予定になったストンプ領主には、一度会った事があるのを思い出し。
もっともほんの少し会話しただけだ。船の関係者と船を修理するものとして、少しだけ。
ナハティガルを修理にストンプへ預け、様子を見に造船所へ行けば、いつの間にか若い青年が修理に混じっていた。
よく働くし、機械油塗れになって動く様子は、職人の一人だと思い軽く挨拶をした。
話してみれば、ナハティガルの設計にも詳しく、若いのにたいしたもんだと感心していたら、後で領主と聞かされ、驚いた。
その領主が戦場に来ていた理由は色々と耳に入ってきていたが、今の所、どれが真実かは男は分かりようもなかった。]