あっ、あああああ![傷つき倒れた彼女の姿に衝撃が駆け抜ける。こんなことが起きてはいけなかったのに。いや――まだ助からないと決まったわけではなかった。ぎゅっと唇を引き結ぶと空を見上げて] ヤコブ……。[あの巨大な竜に立ち向かうなど、危険極まりない。だが、空を飛び回るものに対抗して、空を駆けまわることが出来るのもまたヤコブだけだった]