[ 幸いにして、途中で眠りこむこともなく、無事にクララの家へと辿り着いた ]ララちゃん、ナーくん、無事かい?[ 玄関の扉をノックして、まず問いかけるのが、こんな言葉なのは、状況的に致し方ないところだろう ]良かった、二人とも倒れちゃってたらどうしようかと思ったよ。[ 二人の無事を確かめれば、そんな風に笑いながら口にする。冗談めかした口調はいつもと変わらないが、瞳には、本物の安堵の色が浮かんでいた* ]